「鳥と港」佐原ひかり/あらすじ/感想

あらすじ:

 みなとは会社の総務二課に所属していましたが、社員の意識向上と企業風土の改善を掲げる日々の仕事に意味を見出せず、限界を感じて退職します。退職後、次の仕事を探せないまま過ごしていたみなとは、ある日、公園の草むらで埋もれた郵便箱を見つけます。その中には一通の手紙が入っており、「この手紙を手に取った人へ」と書かれていました。

 その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとは飛鳥と文通を始めます。無職のみなとと不登校の飛鳥は、それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えつき、クラウドファンディングに挑戦することになります。

主な登場人物:

  • みなと:無職の男性
  • 飛鳥:不登校の女性

物語の展開をまとめると以下の通りです:

無職のみなとと不登校の飛鳥
 みなとは朝、会社に行くのが嫌になって海に逃げた経験がある、いわゆる「ジョブホッパー」です。
 飛鳥は不登校の状況にあり、自分の居場所を見つけられずにいます。

文通を仕事にする
 みなとと飛鳥は、それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えつく。
 文通を通して、お互いの心を開いていく

クラウドファンディングに挑戦:
 みなとと飛鳥は、クラウドファンディングに挑戦することにする。
 不安や期待を抱えながら、プロジェクトを進めていく

新しい時代の働き方
 この物語は、仕事とは何なのか、何のために働くのかといった問題を提起しています。
 主人公達が見出す新しい時代の働き方を描いています。

感想:

 この物語は現代の働き方や生き方について考えさせられる内容であり、手紙を通じて心の交流を描いています。みなとと飛鳥の関係性や手紙を書くことの温かさが魅力的に描かれています。

 全体としてこの小説は、仕事や生き方に悩む若者達の姿を丁寧に描いた作品だと言えるでしょう。みなとと飛鳥の交流を通して、新しい時代を生きる世代の働き方の可能性が示されています。

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