「舟を編む」三浦しをん/作者の概要/あらすじ/レビュー

作者について:

 三浦しをん(みうらしをん)さんは、日本の小説家・随筆家です。1976年9月23日東京生まれです。早稲田大学第一文学部演劇専修を卒業し、2000年に書き下ろし長編小説「格闘する者に○」でデビューしました。彼女の作品は幅広いジャンルに渡り、直木賞や本屋大賞など多くの文学賞を受賞しています。

代表作:

 彼女は独特の視点で家族や人々の関係性を描く作品を多く手がけており、その作風は多くの読者に愛されています。
 また直木賞選考委員としても活動しており、文学界で高い評価を受けています。

 「舟を編む」は辞書編纂(へんさん)に人生を捧げる人々の物語です。主人公の馬締光也(まじめみつや)玄武書房の営業部員から辞書編集部に引き抜かれ、新しい中型国語辞典「大渡海」の編纂に携わります。馬締は言葉に対する深い興味と独特の感覚を持ち、辞書作りに没頭していきます。彼は言葉を通じて人とつながりたいという強い願望を持っており、その過程で同僚や周囲の人々との関係も変化していきます。

 物語は辞書編纂に情熱を注ぐ人々の姿を通じて、言葉の持つ意味や人間関係の複雑さを描き出しています。馬締の同僚である西岡正志は当初は辞書に対する思い入れがなかったものの、馬締との出会いを通じて辞書作りに愛着を持ち始めます。また馬締が住む下宿「早雲荘」の孫娘である林香具矢(はやしかぐや)との関係も、物語の重要な部分を占めています。

レビュー:

「舟を編む」に関するレビューや感想は、読者や視聴者から非常に肯定的なものが多いようです。多くの人々が、辞書編纂という独特のテーマに情熱を注ぐ登場人物達の姿に感動し、言葉の重要性や美しさを再認識したと述べています。

  • 主人公の馬締光也の言葉に対する情熱や、彼を取り巻く人々との関係性が素晴らしかったです。
  • 辞書編纂に対する馬締を含む人々の熱量が伝わってきました。
  • 言葉を大切にしたい気持ちが蘇りました。
  • ドラマでは岸辺みどりさんが主人公で、現在の社会問題を織り交ぜた第4章からの展開でした。しかし、本ではまじめさん、香具矢さん、西岡さんの若い頃の話があり、ドラマではぼんやりとしていたつながりがはっきりしました。
  • 映画版では「言葉」という舟を編む作業の尊さとロマンに感銘を受けました。登場人物の熱い想いや人生が描かれていて良かったです。
  • 映画版を観て国語辞典を買ってしまったほど、作品に影響を受けました。

 これらのレビューは、「舟を編む」が多くの人々にとって、ただの物語以上のものであることを示しています。言葉の持つ力、人間関係の複雑さ、そして何かに打ち込むことの美しさを伝える作品として、多くの人々の心に響いているようです。

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