「食堂かたつむり」(文庫本:電子書籍版はコチラ)は、小川糸さんによる日本の小説で、2010年にポプラ社から出版されました。物語は主人公・倫子がインド人の恋人に家財と貯金を全て盗まれ、声を失ったショックから立ち直る過程を描いています。故郷に戻った倫子は、母・瑠璃子の敷地内で「食堂かたつむり」を開業します。ここでは1日に1組の客をもてなし、決まったメニューはなく、その日に何を出すかは客と相談して決めます。
あらすじ:
物語は倫子が失ったものを取り戻す旅として始まります。彼女は祖母から受け継いだぬか床を抱え、長年帰ることのなかった田舎の実家に帰ります。そこで母と豚のエルメスとの関係を修復しながら、食堂を通じて様々な人々と出会い、彼らの願いや悩みに対応する料理を提供します。食堂かたつむりの料理を食べると願い事が叶うという噂が広まり、多くの人々が訪れます。
しかし、冬が近づくと食堂は閉店し、倫子は母との関係に悩みます。ある日、瑠璃子からガンで余命僅かであることを告げられ、倫子は母の結婚式の料理を手伝うことになります。結婚式ではエルメスを料理するという重い決断を下します。母の死後、倫子は料理から離れますが、ある日、野生の鳩が落ちてきて、彼女は再び料理の世界へと戻るきっかけを見つけます。
この物語は、喪失と再生、家族との絆、そして料理を通じた癒しと奇跡を描いています。倫子の成長と変化を見守りながら、食べることの意味と命を頂くことの大切さを考えさせられます。
レビュー:
映画版「食堂かたつむり」は、柴咲コウさん主演で、心温まるストーリーとして描かれています。料理を通して人を幸せにすることの素晴らしさや、丁寧に生活することの大切さが表現されており、美味しそうな料理が多く登場することから、視覚的にも楽しめる作品となっています。また個性豊かな登場人物達が織りなすストーリーは、多くの視聴者に感動を与えています。
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食堂かたつむり
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