「君が手にするはずだった黄金について」小川哲/あらすじ

 物語は同窓会で高校時代の同窓生・片桐の話をするところから始まります。片桐は「東大に行って起業する」と豪語していましたが、実際は東大に受からず、就職も上手くいかず、最終的には偽物のロレックス販売などの詐欺まがいの事業を始めていました。

 主人公の小川は31歳になり、山本周五郎賞の最終候補に選ばれましたが、その日から不思議な電話を受けるようになります。「アメリカのデパートで買い物をしましたか?」という内容の電話で、僕は戸惑います。

主な登場人物:


  1.  小説の主人公。小説家を目指しています。著者自身を投影したような人物で、成功と承認を渇望する人々の虚実を描いています。多くの人達との出会いを通じて、自分や小説について深く考えるようになります。
  2. 青山の占い師
     僕が出会うキャラクターの一人で、その言動や思惑が読者に様々な問いかけをします。
  3. 80億円を動かすトレーダー
     僕が出会うキャラクターの一人で、その行動や思考が物語の中で重要な役割を果たします。
  4. ロレックス・デイトナを巻く漫画家
     僕が出会うキャラクターの一人で、その存在が物語に深い影響を与えます。
  5. 片桐
     高校の同級生で、負けず嫌いで口だけが達者な人物です。東大に行って起業すると豪語していましたが、何処かの地方の私立大学で怪しい情報商材を売っていたそうです。

 これらのキャラクター達は現代社会における様々な職業や立場の人達で、彼らの言動や思惑が、読者に対して多様な質問を提起します。それぞれのキャラクターが持つ個性が織り成す多面的な視点が、この作品の魅力の一つとなっています。

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