伊吹有喜さん小説「犬がいた季節」は、昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、一匹の白い犬「コーシロー」と高校生達の青春を描いた連作短編小説です。
あらすじ:
物語は1988年の夏の終わりに高校に迷い込んだ白い子犬が「コーシロー」と名づけられ、以後、生徒達とともに学校生活を送るところから始まります。コーシローは、各時代の高校生達の友情や恋、悩みや決意を見つめ続けます。
第一話「めぐる潮の音」:
昭和63年度卒業生の塩見優花は祖父母や両親との関係に悩み、東京の大学を目指しますが、想いを寄せる早瀬光司郎は地元に残ることを決意します。
第二話「セナと走った日」:
平成3年度卒業生の堀田五月はF1グランプリに夢中で、学年一優秀な相羽隆文と一緒に鈴鹿で行われる日本グランプリに向かいます。
第三話「明日の行方」:
平成6年度卒業生の上田奈津子は阪神淡路大震災の影響で家族と暮らすことになり、東京の大学を目指して進路を決めます。
第四話「スカーレットの夏」:
平成9年度卒業生の青山詩乃は援助交際をしながらも東京の名門女子大を目指し、同級生の鷲尾政志と出会います。
第五話「永遠にする方法」:
平成11年度卒業生の塩見優花が29歳になり、母校の八稜高校に赴任します。そこで中原大輔と再会し、過去の思い出が蘇ります。
最終話「犬がいた季節」:
令和元年、八稜高校の創立百周年祝賀会に、欧州で活動する画家がやってきます。優花はその画家の「犬がいた季節」という絵を見て、コーシローと美術部顧問の五十嵐を思い出します。
このように、コーシローを中心に描かれる高校生達の物語は、時代ごとの青春の輝きや切なさを瑞々しく描いています。
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犬がいた季節
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