「サラバ」西加奈子/あらすじ/レビュー

あらすじ:

 圷歩(あくつあゆむ)は、父の海外赴任先であるイランの病院で生まれました。その後、父母と問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされ、大阪で新しい生活を始めます。幼稚園や小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩とは対照的に、姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていきます。

 歩は日本人学校に通い、運命的な出会いでエジプト人の少年ヤコブと親友になります。しかし、ある日突然両親が離婚することを歩は告げられます。家族に振り回されながら成長していく物語が描かれています。

レビュー:

  • 飽きさせないストーリー:
    この小説は分量が多いですが、一気に読むことができるほど飽きさせない工夫が施されています。エピソードや事件がリアルで笑える部分もあり、日本のストーリーテラーとしての西加奈子さんの才能が光ります。
  • キャラクター達の出会い:
    登場人物たちとの出会い、葛藤、別れが物語を大きく動かす原動力となっています。特にヤコブとの出会いは感銘を受ける部分です。
  • 逃れられない感覚と産まれ落とされた感覚:
    この物語はコミカルな印象の裏側で、人間の根深いテーマを探求しています。自分の軸を持つことや信じるものの重要性について考えさせられます。

 この小説は、幸せや家族、人生の意味について深く考えさせられる作品だと思います。

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